エネルギー分野の協力関係強化 英国とロシア

英国とロシアは10日、原子力を含むエネルギー分野での協力関係を一層強化していくための対話コミュニケを発表し、高官級協議を少なくとも年に2回、閣僚級会合は年に1回開催することなどで合意に達した。

原子力関係では、2011年9月に英国ロールス・ロイス社とロシアのロスアトム社が合意した原子力平和利用分野での協力の進展状況に留意するため、共同ワーキング・グループの創設を決定。英国はロシアが世界中で展開している原子炉建設計画に英国の原子力供給企業約250社を参画させることにより、国内に盤石な原子力供給チェーンや輸出基盤を構築していく考えだ。

同コミュニケには英国エネルギー気候変動省(DECC)のE.ディビー大臣(=写真左)とロシアのA.ドゥブロコビッチ副首相(=写真右)が署名した。この中で両国は、世界の数多くの国で意欲的な原子力民生利用プログラムが展開されており、原子力が今後大きく発展する可能性に注目。世界の原子力産業界ですでに重要な役割を果たす両国の関連企業が、相互に恩恵を得られるよう協力していくと明記している。


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