中核的役割チームを 核融合原型炉 開発推進で文書

文部科学省の核融合研究作業部会(主査=小森彰夫・核融合科学研究所長)は3日、実プラント規模での発電実証を目指す原型炉開発のための中核的役割を担うチーム構築を求める文書を決定した。

同作業部会では1月、ITER計画(=イメージ図)の成果に続き、今後の原型炉開発に向け、分野やセクターを越えた課題解決志向の協働ネットワーク形成、若手研究者の育成など、解決すべき課題を掲げた技術基盤構築の進め方に関する報告書を取りまとめた。それを受け、今回決定文書では、核融合に関わる研究者等が一体となって取り組み、「わが国の原型炉のあるべき姿を描く必要」を訴えた上で、日本原子力研究開発機構と核融合科学研究所が中心となって、原型炉開発のために必要な技術基盤構築の中核的役割を担うチームを設けるよう求めている。

1月取りまとめの報告書では、中核的チームが担うこととなる原型炉概念設計と並行し、製造技術の開発も検討しながら、両者を合わせ、望ましい発展過程を見出していくことが重要としており、産業界も積極的に参画し、長期的展望の下、計画的に進められるべきとも述べている。


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