技能五輪で活躍 モノ作りで日本選手 重工の山下選手、銀 きんでん 2選手が金を獲得

今月の2日から7日にかけてドイツのライプチヒで開催された第42回技能五輪国際大会で日本の選手が金、銀メダルを獲得した。モノ作りを支える技術者の技能レベルが国際的にも評価を得た格好だ。

そのうち、三菱重工の発表によると、同社の原子力事業本部所属で、入社4年目の山下大輔選手(=写真)が「構造物鉄工」職種で銀メダルを獲得した。

構造物鉄工は、構造物の目的や形状、材質の特性などを見極めながら、罫書き、切断、曲げ、溶接、組立などを施して、図面で要求される品質の構造物をつくりあげる技能だ。建築物からプラント、造船、原子力、さらには宇宙関連まで様々な分野で必要とされる技能で、製品には極めて高い精度が求められる。山下選手は昨年10月にも、第50回技能五輪全国大会のこの職種で金メダルに輝き、その前年の同大会でも銅メダルを獲得している。三菱重工では、今後も、技能五輪国際大会への参加を通じて、ものづくりに携わる若い技能者の育成とその伝承に取り組んでいく方針だ。

また、中央職業能力開発協会のまとめによると、きんでんの神戸支店から電工職種で参加した坂本瑞義選手は金メダルを獲得。同社は大阪支店から参加し情報ネットワーク施工の職種で宇都宮晋平選手も金メダルを獲得する成績をあげた。

今回の国際大会で日本選手は5職種で金メダルを獲得したほか、銀メダル4個、銅メダル3個、敢闘賞18個を獲得した。

技能五輪国際大会は、職業訓練の振興と国際親善・交流などを目的に1950年開催のマドリッド大会(スペイン)に始まり、以来、参加国・地域と出場選手を増やしながら発展してきた“技能の祭典”。

日本は、1962年の第11回大会から参加しており、今回も日本から40職種に45人の選手が参加していた。


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