大豆の標準物質を開発し頒布 日本分析化学会

日本分析化学会は、放射能分析の妥当性確認や、測定器の精度管理に使用できる大豆(粉末状、低濃度)の標準物質(=写真)を開発し、6月17日より頒布を開始している。

12年度からの食品の放射能濃度基準値引き下げを受け、食品中の微弱な放射能を正確に定量するため、測定対象に対応した分析用の標準物質が求められることから、科学技術振興機構の技術開発プログラムのもと、大学、研究機関、食品メーカーなどにより、開発が進められていたもの。

すでに、米(粒状)、牛肉(フレーク状)の認証標準物質では頒布が開始されている。

今回、開発された大豆の認証標準物質は、放射能汚染のある大豆試料を、乾燥、粉砕、ふるい分け、混合し、瓶詰め後、ガンマ線の照射による滅菌処理を施し、セシウム134、セシウム137、カリウム40の均質性を分析機関で測定・評価して、信頼性が確認されている。


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