点検進む多核種除去設備 福島第一 廃止措置進捗状況

資源エネルギー庁は7月25日、福島第一原子力発電所事故炉廃止措置の進捗状況を発表した。

滞留水処理を行う多核種除去設備では、24日までに約1万9000立方メートルの処理が行われた。微量な漏えいの確認により停止しているA系統は、欠陥部の補修を施し、10月中旬より再開、B系統は、8月初旬までに停止し点検を実施する計画だ。C系統は、9月中旬にホット試験を開始する予定となっている。

海洋への汚染拡大防止では、1、2号機間護岸付近での薬液注入による地盤改良工事を、8月中旬までに終えるほか、2、3号機間、3、4号機間でも準備を進めている。

7月18日に湯気が発生した3号機原子炉建屋は24日時点、プラントは安定しており、計器類の指示値に有意な変動はなく、現在、発生メカニズムを調査中だ。

また、構内の線量率低減を踏まえ、8月から、降車なし視察案内対応などにも、女性従事者の就業範囲を拡大することとしている。


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