再処理ガラス固化試験完了 原燃・六ヶ所

日本原燃は7月26日、六ヶ所再処理工場のガラス固化設備における事前確認試験、ガラス固化試験の結果に係る報告書を取りまとめ、原子力規制委員会に提出した。これにより、ガラス溶融炉の処理能力に係る使用前検査に先立ち実施すべき試験項目は完了した。

六ヶ所再処理工場は、06年3月にアクティブ試験を開始し、現在、最終段階の「第5ステップ」を実施中だが、残る高レベル放射性廃液のガラス固化工程において、ガラス溶融炉内への白金族元素の堆積や、流下ノズルの閉塞等により、試験が停滞していた。昨夏の事前確認試験に続き、ガラス固化試験は、B系列が1月に終了、A系列も5月に実施され、このほど、試験で得られた運転データ等の詳細評価を行い、安定運転確認、性能確認ともに満足する結果が得られた。

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原燃は31日、ガラス固化試験を通じた取組で、再処理工場の操業に向け、「技術は確立できている」とする一方、規制委員会による新基準への対応などに鑑み、10月のしゅん工を延期する方向を示した。新基準は12月に施行される予定。


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