地下水流出の抑制急ぐ 福一汚染水対策 初の専門家会合

原子力規制委員会の福島第一発電所で発生した汚染水の対策を検討する専門家会合が2日、初会合を開き(=写真)、東京電力より流入経路の調査状況、放射能濃度の測定結果、護岸付近の対策状況などについて、説明を受けた。これを受け、担当の更田豊志委員は、海洋への汚染地下水流出抑制を、喫緊の課題ととらえ、「東電で手に余るようならば何でも言って欲しい」などと、焦燥感をあらわにした。

専門家会合は、東京電力が実施中の地盤改良工事による止水措置に伴う地下水上昇への応急的対策の他、汚染水の供給源となる海側トレンチの水抜きなど、抜本的対策について検討を行う。また、東京電力は2日の会合で、地下水からのトリチウム流出量の暫定値を報告した。規制委では、海洋モニタリングについて別途、検討会を立ち上げることとしている。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで