世界に平和を 若者の声で ユース非核特使委嘱 高校生たち国連へ

ヒロシマ、ナガサキの被爆者の高齢化が進むところ、核の惨禍を広く国際社会に伝える活動をサポートする「ユース非核特使」の第1号委嘱式が7月29日、広島市内で行われ、岸田文雄外務相が15名の高校生たちに委嘱状を手渡し、「若い皆さんの取組が積み重なれば『核兵器のない世界』を実現する上で、やがて大きな力となっていく」と激励の言葉をかけた。

これまで、被爆者が海外で証言活動を行う「非核特使」制度が運用されてきたが、被爆者の高齢化から、若者を対象とした「ユース非核特使」が創設された。今回、委嘱された第1号「ユース非核特使」たちは、8月19〜22日にジュネーブ国連欧州本部で行われる平和活動に参加することとなっている。

岸田大臣は、委嘱式の後、広島県主催の「ひろしまラウンドテーブル」に出席し、核軍縮の取組が立脚すべき認識の1つに、「核兵器が使用された際の人道的影響についての正確な知識」をあげ、原爆の惨禍を世代と国境を越えて継承していくことが日本の使命であると述べた。


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