産学連携の成功事例表彰 イノベーション

内閣府は8月19日、科学技術・イノベーションの分野で、大学、研究機関、企業等による産学官連携活動を通じ、顕著な成果・貢献のあった成功事例14件を発表した。この「産学官連携功労者表彰」で、文部科学大臣賞が、「血管内治療の技術トレーニングのためのテーラーメイド超精密手術シミュレータの開発」で、福田敏男氏(名古屋大学名誉教授)、池田誠一氏(ファイン・バイオメディカル)、新井史人氏(名古屋大学教授)に与えられた。受賞者らは、25年に及ぶ先駆的な医工連携研究の成果として、CT画像から患者の血管を精密に再現したカテーテル手術のトレーニング用血管立体モデルを、独自の手法により世界で初めて実現した。この血管モデルは、血管形状に加えて、血管組織の物理特性も再現した医療用模型の先駆的存在として、「EVE」(イブ)の愛称で、病院や大学での技術トレーニングなどに利用されている。

今回「産学官連携功労者表彰」で、最も名誉な内閣総理大臣賞は、「100ギガビット級超高速光伝送システム技術の研究推進および成果展開」の事例で、日本電気、富士通、三菱電機、東京大学が受賞している。


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