高度先進がん医療実践 埼玉県 年末に新病院を開設

埼玉県の上田清司知事は、3日の記者会見で、「高度先進がん医療を実践」、「日本一患者と家族にやさしい」などと銘打つ県立がんセンター新病院の建物(=写真)がこのほど完成し、13年末にも開院する運びと発表した。

伊奈町に建設される新病院は、小さながんも見逃さないPET―CTや、遺伝子検査で、患者に最も適した治療法を決定する「パーソナル医療」を提供するほか、高度先進がん医療を実践する病院を目指すことから、がんを狙い撃つ高精度放射線治療装置、身体的負担の少ない内視鏡手術支援ロボットを新規導入、医療スタッフも前倒しで確保し、診断・治療機能の強化を図ることとしている。

また、「ホスピタルストリート」と呼ばれる2層吹き抜けの大空間や、家族団らんスペース「コミュニティラウンジ」を設け、建材にも自然素材を使用し落ち着きある空間を醸し出すなど、アメニティに工夫した作りとなっているほか、病院ボランティアによる「心のケア」にも配慮がなされている。

加えて、非常用発電機や飲料用の井戸水浄化設備で、災害後3日間の自立機能を確保しているほか、LED照明、遮熱ガラス、太陽光発電などの導入により、従来の約40%の省エネ効果を発揮する。

新病院は、地上11階、地下1階、延べ面積約6万2000平方メートル、駐車台数638台で、8月末に本館工事を完了した。

今後は、10月25日に植樹式典、11月24日に記念講演(聖路加国際病院・日野原重明氏)、同30日に完成記念式典を開催し、12月30日にオープン、年明け1月6日より外来診療を開始する予定となっている。

上田知事は、「高度な治療を行い、なおかつ患者や家族に優しい、そしてエネルギーに対しても優しい」と、新病院の特長を強調し、ローリングをうまく行い、より多くの人たちに高度な医療を提供するようにしたいなどと期待をかけている。


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