3次元可視化のX線CT開発 日立がBWRむけ

日立製作所と日立GEニュークリア・エナジーは3日、沸騰水型原子炉(BWR)の運転条件に相当する約70気圧、290度Cという高圧・高温下での、蒸気と水の流れを3次元的に可視化するX線CTシステムを開発したと発表した。燃料を最適に配置することで効率良く運転させることや燃料の冷却特性を詳細に把握することができ、BWRの経済性・信頼性をより一層向上させることが可能になるという。配管に向かって設置したX線管と透過X線量検出器(FPD)を回転させて、配管の全周方向からのX線撮影を連続的に行うことで、直径250mm×高さ80mmの領域における蒸気割合(流体に含まれる気体の容積割合)を、0.3mmの細かさで3次元的に可視化することが可能となった。


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