360度ガンマ線分析するPCソフト 日立CE

日立コンシューマエレクトロニクスは8月29日、ガンマカメラ(放射線測定装置)用に、周囲360度からの放射線(ガンマ線)量を分析するPCソフトウェア「パノラマ測定ソフト」を開発し、9月2日から受注を開始した(写真は使用例)。

今回の分析ソフトはガンマカメラを設置した位置の放射線量に対し、周囲360度から測定位置へ飛来する放射線量を測定することで、周囲に偏在するホットスポット等がそれぞれどの程度影響を与えているのかを定量的に分析。測定から分析までの一連の作業を、測定現場でまとめて行なうことができる。

測定の際は、ガンマカメラをパノラマ測定用回転台にセットし、ガンマカメラの周囲を数回に分けて測定する。測定の完了と同時に画像を合成して1枚の「パノラマ画像」としてパソコンのモニター上に表示。「パノラマ画像」の色分け表示により、広範囲なエリアを俯瞰して放射線量の高低を確認できるため、測定位置へ飛来してくる放射線の分布を視覚的に確認できる。

また「パノラマ画像」の中で任意のエリアを選択し、そこから測定位置に飛来する放射線量を分析し表示できる。エリアは複数選択が可能。さらに、選択した各エリアに対して除染作業で目標とする除染率を入力すると除染作業後の放射線量を推定できる。

同製品を活用すれば、放射線量が思うように下がらない場所での要因分析や、効率の良い除染作業計画を作成するための事前調査などに役立つという。


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