本格除染で作業合理化技術 鹿島、富岡町むけ

鹿島は20日、福島第一原子力発電所事故に伴う除染工事に適用すべく、線量モニタリング並びに除染の出来高管理、さらに、数千人に及ぶ除染作業員の労務・線量管理を合理化する新技術を開発したと発表した。今後、本格除染工事が始まる富岡町において導入する。今月から富岡町の除染工事に着手するが、建物等約4500棟、道路76ha、農地310ha、林515haなど、これまでにない規模の除染を短期間に行う予定で、作業員はピーク時で約3500人にも上ることが予想され、これまで主に紙で行っていた線量管理や出来高管理、また、作業員の労務管理をITにより合理化することが求められていた。

そこで鹿島では、重量を従来の5分の1にまで軽量化し1人で測量が行える装着式の高精度なGNSS装置と、計測器をオンライン化しデータを伝送する新しい放射線モニタリングシステムを開発。放射線計測機から記録用タブレットに無線によりデータ伝送することにより、計測員によるバラつきや転記ミスの恐れがなくなり、これまで4名で行っていた測量・線量モニタリング作業を2名で可能になる。


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