FL3の圧力容器が到着 仏アレバ社

仏国初の欧州加圧水型炉(EPR)としてフラマンビル原子力発電所3号機(FL3)を建設中のアレバ社は7日、圧力容器が建設サイトに到着したと発表した。7月にFL3原子炉建屋に丸屋根を設置したのに続き、今後数か月以内に同建屋に圧力容器を設置する計画だ。

圧力容器はシャロンにあるサン・マルセル工場で製造したもので、設計から製造、溶接、組立等で5万時間が費やされた。炉心を内蔵することから重さは数百トンにおよぶ。9月に海路で輸送が開始され、サイト近郊の仏国北西部・ディエレット港に到着していた(=写真)。原子炉建屋の丸屋根を設置した時点で土木建築作業の95%が完了しており、次の段階として原子炉系統や電気機器の設置作業が加速されることになるとしている。

EPR採用炉としては、2005年に着工したフィンランドのオルキルオト3号機(OL3)に次いで、中国の台山1、2号機が建設作業中だが、完成は中国の2基が先んじる見通し。FL3の完成はOL3と同じ16年になると見られている。


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