ウィルファ1の操業延長申請 英マグノックス社

英国でウィルファ原子力発電所(=写真)を操業するマグノックス社は9日、世界で唯一の旧型ガス冷却(マグノックス)炉である1号機(56.5万kW)の操業を15か月延長する申請書を原子力規制局(ONR)に提出した。

この申請は、10年毎にONRへの提出が義務付けられている定期安全審査報告書(PSR)に盛り込まれたもの。マグノックス社は昨年4月に2号機を永久閉鎖したが、その理由はマグノックス合金で被覆した専用燃料がすでに製造されておらず、2号機で部分的に使用した燃料を1号機に流用し、同炉で出来るだけ長期の運転を実現するためだった。

この手続きは「原子炉間の照射化燃料交換(IRX)」と呼ばれ、同型のオールドベリー原発ですでに実績がある。これにより、ウィルファ1号機の運転は認可期限の2014年9月末まで保証されたが、今回の申請が承認されれば15年12月末まで営業運転を継続することが可能になる。


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