3次元で線量を予測 清水建設が支援ソフト 中間貯蔵施設に

清水建設は11日、中間貯蔵施設などの施設計画ならびに運営計画を支援する3次元線量予測システム「DOSE 3D MAP」を開発した。このシステムは、敷地形状や敷地周辺の地形、施設に搬入される除去土壌等の線量や貯蔵量・場所、遮蔽壁などの諸条件をもとに、任意の場所の空間線量を予測するもの。線量の実測システムは多種多様なものがあるが、予測システムの開発はこのシステムが本邦初。

中間貯蔵施設は、除染作業で発生した除去土壌等や放射性物質に汚染された廃棄物を最終処分するまでの間、安全に管理・保管するための施設。巨大な敷設(群)になることから、計画に当たっては経済性と安全性の双方を満たすことが不可欠で、そのためには的確な線量評価が欠かせない。こうしたニーズを先取りして開発した。敷地周辺の線量状況を3次元マップ化するGPSモニタリングシステムと、任意の場所の空間線量を予測する解析ソフトから構成される。

適確な線量評価を行うことにより、経済性と安全性を両睨みで中間貯蔵施設の施設計画や運営計画を立案することが可能になるという。


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