ロシア製PWRが送電網に接続 インド

インドの原子力発電公社(NPCIL)は22日、ロシアから導入したPWRのクダンクラム原子力発電所(=写真)1号機が初めて送電網に接続されたと発表した。

技術経済調査のために2005年から運転を停止しているラジャスタン1号機(加圧重水炉、10万kW)を除くと、同炉はインドの稼働中原子炉としては20基目。これまでは最大でも50万kW級の国産・加圧重水炉(PHWR)が中心だった同国で、100万kWクラスの軽水炉が稼働するのは初めてのことになる。

同炉は1988年にロシアと結んだ原子力平和利用分野の包括的な政府間協定に基づいて02年に着工されており、今年7月に初臨界を達成。福島事故後に激化した地元の反対運動により約2年遅れの併入となったが、今後は出力を現在の16万kWから50万kW、75万kWと徐々に上げていき、定格出力を達成する計画だ。

すべての段階で様々な試験を実施し、技術的なパラメーターを確証する予定で、段階ごとに原子力規制委員会が次に進む許可を出すことになる。


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