田湾3、4用燃料供給を受注 露・TVEL社

ロシアの原子力総合企業ロスアトム社の21日の発表によると、傘下の原子燃料製造企業であるTVEL社が、中国で建設中の100万kW級ロシア型PWR(VVER)となる田湾原子力発電所U期工事(3、4号機)向けに核燃料を供給する長期契約を獲得した。

契約総額は10億ドルで、中国核工業集団公司(CNNC)傘下の国際貿易企業・中国原子能工業有限公司(CNEIC)、および田湾原発を運転する江蘇核電有限公司(JNPC)と締結したもの。

3、4号機用の初装荷燃料に加えて、3号機の6回分の取替燃料、および2007年から稼働している1、2号機(各VVER、106万kW)を含めた全4基用の燃料製造付属品を2025年まで供給することになる。

対象燃料は100万kW級VVERで18か月間の運転サイクルを保証するという最新の改造燃料集合体「TVS−2M」だ。11年から1号機に装荷していた試験バッチ6体を今年9月に試験した結果、中国国家核安全局(NNSA)が同燃料の使用を許可。これを受けて、1、2号機は来年にも18か月運転サイクル仕様に改造されるほか、建設中の3、4号機については初装荷燃料から同燃料が使用されることになったとしている。

TVS−2M燃料はすでにロシア国内のバラコボとロストフ両原発の全基で装荷実績がある。


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