EPRが航空機衝突検査をパス 仏アレバ社

仏アレバ社は10月29日、同社の設計した欧州加圧水型炉(EPR)が米原子力規制委員会(NRC)による航空機衝突影響評価(AIA)検査を滞りなくパスしたと発表した。

AIA検査は、大型の商用航空機による原子力発電施設への衝突影響について設計毎に評価するため、NRCが原子炉関係の新たな許可申請者に対する要件として2009年に連邦規則に盛り込んだもの。衝突時にも運転員の対応を低減しつつ、炉心と使用済み燃料の冷却、格納容器と使用済み燃料の健全性の維持が可能な設計上の特徴と機能を盛り込むために、現実的な分析法が使われたことを立証するよう申請者に要求している。

アレバ社は現在、米国の規制に適用したEPR設計(US―EPR)でNRCの設計認証審査を受けており、AIA検査は義務事項。EPRは同検査の要件を全面的にクリアした事例となり、さらなる試験や改造をまったく必要としないことが確定したと明言した。


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