アーカイブ化のためデータ保存を 2学会が共同声明

日本アーカイブス学会と日本物理学会は1日、福島第一原子力発電所の事故直後より政府、自治体、東京電力等により行われた様々な放射線の測定は、住民の健康と将来を考える上で重要なデータであるなどとして、アーカイブス化して後世に残すことを呼びかける共同声明を発表した。

両学会は、貴重なデータのほとんどは各機関や個人で個別に保有されているため、長期にわたって保全される保証がないこと。また、それらのデータは統一的に保管されていないため、検索により所在を知るすべも充分に用意されていないこと。なかには一般には公開されていない資料の中にそれとは知られず眠っている貴重な測定データもあるものと考えられるため、国立国会図書館など関係機関と協力し、データ保全とアーカイブス化の実現にむけて議論を進めている。

このため、アーカイブス・システムの態勢が整うまで、それらのデータとそのデータを得た測定についてのあらゆる情報(メタデータ)の保全に努めてくれるよう、広く呼びかけを行ったもの。


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