オランダ原発用MOX燃料生産 仏アレバ社

仏アレバ社は4日、オランダのボルセラ原発(PWR、50万kW)(=写真)に初めて装荷されるウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料集合体の生産を10月からメロックス施設で開始したと発表した。同発電所はオランダで唯一、稼働中の原発で、事業者のEPZ社は2008年に燃料供給の多様化を決定。アレバ社にMOX燃料の製造を依頼した。

今年になってオランダ政府は同社に対し、来年に8体のMOX燃料集合体を同炉に装荷、それ以降は毎年12体装荷していくことを許可。オランダはドイツ、スイス、仏国、日本などに次いで、プルサーマルの実施計画、あるいは実績がある7番目の国となった。

EPZ社は過去30年近く同炉からの使用済み燃料の再処理をアレバ社のラアーグ工場に委託しており、処理量はこれまでに375トンに及んだ。アレバ社では、MOX燃料の利用により、EPZ社は使用済み燃料のリサイクルにともなう経済的および環境上の恩恵を全面的に享受できると強調した。


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