削減目標大きく後退 日本政府が表明へ 温室効果ガス3.8%減

政府は15日、20年度の温室効果ガス削減目標を05年度比で3.8%減とすることを決定した。全閣僚が参画する地球温暖化対策本部で同日、具体的なアクションを取りまとめた「攻めの地球温暖化外交戦略」とともに了承されたもので、いずれもポーランドで開催中のCOP19で表明する。

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日本の温室効果ガス削減目標が大幅に後退したことで、今後国際的に日本への厳しい視線が注がれる場面も考えられる。

特に、エネルギー政策を不透明なままにして大量の化石燃料を消尽するあり様は、経済規模の大きい先進国として国際的な責務を十分に果たしているとは言えないため、環境影響を大きく左右するエネルギー政策の明確化は喫緊の課題となる。むろん原子力発電の活用が最大の焦点だ。


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