ボーグル4でコンクリ打設 米国でCOL取得の4基が着工

米国サザン社傘下のジョージア・パワー社は21日、ボーグル原子力発電所サイトで4号機用原子炉建屋のコンクリート打設を成功裏に完了したと発表した。同サイトでは今年3月に同3号機で同じ作業を実施しており、これにより、新たな原子力許認可制度の下で昨年2月に30数年ぶりの建設・運転一括認可(COL)が発給された両炉およびV.C.サマー2、3号機の4基すべてが本格着工したことになる。3、4号機の営業運転開始時期はそれぞれ、2017年第4四半期とその1年後を予定している。

4号機の設計は3号機と同じく出力110万kWのウェスチングハウス(WH)社製AP1000を採用。原子炉系統のベースマットは格納容器や遮へい建屋などの土台となる予定で、3号機と同様、厚さ1.8mのコンクリートを76m×49mの面積に敷設するため、5350立方メートルのコンクリートを41時間かけて流し込んだ(=写真)。この作業では、エンジニアリング・資材調達・建設(EPC)契約を請け負ったWH社とCB&I社、およびジョージア社とサザン社の調整により、専門技能職500名を含む作業員600名が参加したとしている。

その他の作業については格納容器ボトムヘッドと円形建設クレードルの組立が完了、コンクリートが硬化するのを待って原子炉系統部分に設置する計画だ。並行してタービン建屋の基礎工事も完了し、壁面部の作業が進行中となっている。

同増設計画では米エネルギー省(DOE)が10年2月に83.3億ドルの融資保証を適用。ジョージア社が45.7%を出資するほか、オーグルソープ電力は30%、ジョージア州営電力公社が22.7%、および同州のダルトン市営電力が1.6%の比率で参加しており、完成すれば米国で唯1、4基の原子炉が稼働する原発サイトとなる。


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