AP1000建設計画が進展 中国

東芝傘下のウェスチングハウス(WH)社は12月23日、中国浙江省・三門および山東省・海陽の両原子力発電所建設サイトで、それぞれの1号機に遮へい建屋の円錐形屋根を成功裏に設置したと発表した。

両サイトでは現在、世界初のAP1000(PWR、125万kW)となる原子炉が2基ずつ建設中。昨年1月に三門1号機、同年3月には海陽1号機でスチール製の格納容器に上蓋を据え付ける作業が行われたが、遮へい建屋はその外壁として格納容器を悪天候その他の外部事象から保護するとともに、放射線を遮へいする役割を担う。

円錐形屋根と付属の鋼製モジュールを含めて重量800トン以上という構造物を吊り上げ、円筒型の建屋上部に配置する作業は、WH社とCB&I社、中国の国家核電技術公司(SNPTC)の専門家で構成される共同プロジェクト管理組織(JPMO)が担当。実施日は三門1号機が11月23日(=写真上)、海陽1号機では12月15日(=下)だが、どちらの作業も2時間以内に完了したとしている。


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