遠隔保守も日本発 ブランケット交換などで 自動化し安全確実に

ドーナツ型の真空容器内で作業する遠隔保守装置は、重量物の交換を高精度に行うロボットシステムで、日本の最先端のロボット技術と原子力技術の知見が融合して可能になった技術のひとつといえる。

真空容器内に円形の多関節レール(軌道)を自動展開して、ブランケット交換のロボットを入れ、自動で作業するもので、JAEAで開発した独創的なアイデアとともに産業界での先進技術が盛り込まれた。

重量のあるブランケットの交換作業を確実に行うには、実際にはブランケットを把持するアームがたわんだりするため、先進的な制御技術に加えて実規模装置でのデータを地道に集めて安全確実な保守装置の基本技術を開発した。メカニカルな確認に加えて、高放射線場で動作させるためACサーボモータやセンサ類など構成機器の性能確認、さらには動作中のトラブルシューティングなど、さまざまな対応を経て、仏カダラッシュでの現地での組立てと据付けを視野に仕上げ段階を迎えている。


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