協定の早期締結確認 日本・トルコ 両首脳が会談で

安倍晋三首相は7日、公式実務訪問賓客として来日したトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン首相と会談した。会談後、両国間の科学技術大学設立に関する協力覚書への署名が行われたほか、原子力協定の早期締結に向け取り組んでいくことを確認した。

今回の会談で、安倍首相は、中東地域を含む国際社会の平和と安定への貢献から、安全保障戦略面での対話を深めていく考えを述べ、エルドアン首相も、これに応じた。また、両国間の貿易・投資の拡大や、防災、医療・保健、科学技術、文化・教育の各分野での協力推進を確認したほか、日本側より、ボスポラス海峡横断地下鉄建設、揚水発電技術に関する円借款について紹介されるなどした。

安倍首相が10月にトルコを訪れた際、シノップ原子力発電プロジェクトについて、日本企業との商業契約合意を歓迎し、共同宣言が発出されるなど、近年、両国間の原子力分野での協力に進展がみられている。原子力協定は5月に署名され現在、日本では国会承認が審議中となっている。

安倍首相からは、日本産食品の放射性物質検査について、トルコ側が早期に規制緩和・撤廃することを改めて要請した。


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