大陸棚外縁断層、活動性なし 原燃/東北電力/東京電力他 海上音波探査

青森県に原子力施設を立地する日本原燃など四社はこのほど、下北半島の太平洋側で実施した海上音波探査結果を発表し、大陸棚外縁断層は活断層ではないことを確認したとしている。

これは、日本原燃、東北電力、東京電力、リサイクル燃料貯蔵が共同で12年秋より、下北半島東部の地質構造に関する調査を実施したもので、828平方kmにわたる海底地形面調査、側線16本・総延長399kmの海上音波探査、採泥調査などからデータを取得し評価を行った。

調査により、大陸棚外縁の深部地質構造が明らかになったとしており、現時点の評価として、大陸棚外縁断層は、「将来活動する可能性のある断層等」ではないことを含め、これまでの事業者による耐震設計上の評価は変わらないものと結論付けた。また、大陸棚上および大陸棚外縁の急斜面の地質は、新第三紀中新世(約2300万〜500万年前)に堆積した地層で、これまでの事業者による地質構造解釈と整合することが確認されたとしている。


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