核医学診断薬の臨床試験を開始 日本メジフィジックス

日本メジフィジックスは14日、米国のエンドサイト社と、核医学診断薬EC20(国内開発コード:NMK20)の日本における独占的開発・実施権についてライセンス契約を締結し、日本における臨床試験を開始したと発表した。

EC20はインビボ核医学画像診断薬であり、抗癌剤EC145(開発コード:MK−8109)や葉酸をターゲットとするその他の製剤のコンパニオン診断薬として使用される。EC145は、エンドサイト社が開発した抗癌剤で、癌細胞の葉酸受容体に選択的に送達されるよう設計されている。EC20は、同じ葉酸受容体をターゲットとするよう設計されており、EC20を用いた核医学診断により癌細胞の葉酸受容体の発現を確認するもの。

エンドサイト社はMerk&Co.Inc.の関連会社と2012年4月に全世界独占的ライセンス契約を締結し、EC145とEC20の開発を進めている。

非侵襲的な(手術や皮膚の切開などにより体を傷つけない)イメージング検査を用いてその結果を治療に応用するという考え方は、個別化医療の時代に入った癌治療において新たな道筋を拓くものとして期待され、普及拡大しつつある。

日本メジフィジックスは、住友化学とGEヘルスケア(英国)の合弁企業。放射性医薬品のトップメーカーで疾病の診断に有用とされる核医学診断に用いられる高品質な放射性医薬品の開発、製造、供給をおこなっている。


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