日本企業の出展に期待 仏原産協会 10月にパリで展示会

仏原子力産業協会(AIFEN)のコットマン理事長(=写真)がこのほど、原産協会を訪れ、同協会が今年10月にフランスで主催する「世界原子力展示会」への日本企業の参加を呼びかけた。

AIFENは、2013年7月に設立された同国の原子力関係業界団体。仏政府は、2009年のUAEの原子力発電プロジェクトでの入札敗退や福島第一原子力発電所事故を受け、国内の原子力産業界一体化の必要性を感じ、2011年に「原子力産業戦略委員会」を立ち上げた。戦略的検討を進めた結果、同国の有する原子力技術やノウハウに焦点を当て、原子力輸出の一層の強化を目指して専門団体を設立することを決定したもの。

AIFENには、約300の個別企業と4つの原子力関連産業団体が加盟している。仏国の原子力サプライチェーンの統合・推進と、「世界原子力展示会(WNE)」の開催を任務としている。

英国原子力産業協会(NIA)とは、2013年11月に協力覚書を締結。ビジネスマッチングや教育、国際展示会実施に関して連携することとなった。

同協会の主催により、初めての「世界原子力展示会」が今年10月14〜16日にパリ郊外のル・ブルジェで開催される。同展示会は原子炉技術、燃料サイクル、土木、タービン機器、計装制御、廃棄物処理処分、人材育成など広範な分野を網羅する総合的なものとなる。

コットマン理事長は「同展示会には仏国企業のみならず各国から企業の出展を実現し、世界の原子力ビジネスを推進する機会としたい」とし、日本の原子力関連企業の出展にも大きな期待を表明した。

「世界原子力展示会」に関する情報は次のウェブサイトに掲載されている。

http://www.world−nuclear−exhibition.com


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