放射線を検知も環境に影響なし 米WIPP

米エネルギー省(DOE)がニューメキシコ州で操業する軍事・超ウラン元素(TRU)雑個体廃棄物の深地層処分場(WIPP)で、14日午後11時半頃に自動大気汚染監査器が地下655mの施設内で放射線を検知した。その際、地下施設に従業員はおらず、地上施設にいた従業員も予防措置として所定の避難場所に移動。地上において従業員や機器、設備の汚染が検知されていないことから、DOEでは16日、人の健康や環境に対する被害はなかったと発表している。

WIPP内では大気中に混入した、いかなる浮遊物も「ろ過」するよう設計された高性能防護フィルター・システムが放射線の放出を最小限に抑制。今回、地下施設内で大気中の放射線を検知した換気システムは自動的にフィルター・モードに切り替わった。また、WIPP境界に設置された複数のモニターにより、汚染その他の危険が外部に及ばなかったことが確認されたとしている。


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