陽子線治療装置に販売承認得る 日立と北大が開発

日立製作所は7日、北海道大学と共同開発を進めていたコンパクトで低コストな陽子線がん治療システム「陽子線治療システム PROBEAT−RT」について、薬事法に基づく医療機器の製造販売承認を取得したことを発表した。2013年度中に、同システムを使用した治療が北大で開始される予定。

陽子線がん治療の世界的な普及をめざし、コンパクトで低コストな陽子線がん治療装置として開発、照射方式をスポットスキャニング照射方式のみに特化することを前提に、北大の放射線治療で培ってきた知見と、日立の持つ設計技術の融合により、ガントリー・照射ノズル・加速器を小型化し、装置の機器配置を見直すことで全体をコンパクト化、同時に使い勝手のよい国際競争力を高めた治療システムを実現した。システム全体の設置面積は約7割に縮小した。


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