放射性遮へい塗料利用しコンテナ 第一交通産業

北九州地域でバス・タクシー事業を営む第一交通産業は5日、放射性遮へい塗料を利用したコンテナ(=イメージ)を開発し販売を開始したと発表した。同社の新事業創出として行われた本コンテナ開発に用いた放射線遮へい塗料は、無機系樹脂中にタングステンなどの金属と特殊添加剤を高濃度分散し、鉄の比重で鉛と同等のガンマ線遮へい率を持っており、この遮へい塗料を、二重構造の金属ボックスに注入することで、コンテナ仕様としている。原子力バックエンド推進センターの協力による測定試験で、放射線汚染土壌を収納した「フレキシブルコンテナバック」の表面線量の遮へい率が、コンテナ表面から1mの距離で約98.4%にも達していることが確認されている。

第一交通産業では、放射線遮へい保管・運搬用コンテナの提供を通じ、放射能を含むがれきや焼却物の保管・運搬処理を促進するほか、今後は、防護服・ブーツの商品販売も手掛け、震災復興に貢献する方針という。


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