川内1、2号が最終段階に 規制委審査 主要な課題をクリア

原子力規制委員会は13日、新規制基準に係る適合性審査の状況に関し、「大きな審査項目をクリアできた」とし、九州電力の川内1、2号機(=写真)について、意見公募のたたき台となる「審査書案」の作成ステージに入ることを了承した。

両機は、13年7月の新規制基準施行後、間もない同月8日、北海道電力泊1〜3号機、関西電力大飯3、4号機、同高浜3、4号機、四国電力伊方3号機とともに、規制委員会に審査申請がなされ、同委審査会合で検討が進められてきたが、その中で、審査完了に向け一歩先行した格好だ。

13日の規制委員会会合で、地震・津波担当の島ア邦彦委員とプラント担当の更田豊志委員がそれぞれ審議中の主な課題を整理し説明した。田中俊一委員長は、これを受け、川内1、2号機に関する「審査書案」の作成に入ることを確認し、今後、意見募集に伴い実施される「公聴会」については、地元自治体の意見をよく踏まえて計画することなどを述べた。

九州電力では、規制委の判断を受け「真摯かつ精力的に対応する」とのコメントを発表した。

◇   ◇

茂木敏充経済産業相は、14日の閣議後記者会見で、規制委員会により安全性が確認された段階で、立地自治体の理解を得るために、国としてもしっかり説明していきたいと述べた。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで