新型陽子線がん治療開始 北大、日立が共同開発 精度よく照射可能

北海道大学と日立製作所が共同開発した革新的な新型陽子線がん治療システム「PROBEAT―RT」(=写真)がこのほど、同学病院内にしゅん工し、19日より治療を開始した。

これは、北大がX線治療で培った「動体追跡照射技術」と、日立が世界で初めて一般病院に導入した「スポットスキャニング照射技術」を組み合わせ、肺や肝臓など、呼吸で位置が変動する腫瘍に対しても、精度よく陽子線を照射し、正常部位への照射を大幅に減らすことができるほか、全体を小型化し、低コストで国際競争力の高い治療システムの開発を目標としている。両技術を組み合わせた治療システムについては現在、薬事法の製造販売承認の申請中で、14年度上期中の承認取得、治療開始を目指し、当面は、「スポットスキャニング照射技術」を適用した治療を行うこととしている。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで