事故由来の放出プルトニウム分析 東京大学

東京大学総合文化研究所はこのほど、福島第一原子力発電所から20km圏の環境試料を採取し、事故由来プルトニウムの分析結果を発表した。

事故により放出された放射性物質のうち、ガンマ線を放出する放射性セシウムなどについては、多くの研究機関で分析結果が公開されているものの、アルファ線核種のプルトニウムは、半減期が長く、核実験によって環境中に拡散されたものと事故で放出されたものを分離して測定するため、従来方法では、精度の高い測定を行うことが困難だった。

分析結果によると、11年12月に採取した環境試料(土壌、植物片)20点のうち、17点からはプルトニウムが検出されなかった。一方、明らかな原子力発電由来のプルトニウムが発電所正門前(原子炉から約0.88km)で確認され、プルトニウム239+240の放射能は約0.49ベクレル/kgだった。


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