英ホライズン社が本部を拡充 計画進展に併せ人員増強

2012年12月に日立製作所が買収した英国のホライズン・ニュークリア社は19日、ウェールズ地方のウィルファとグロスターシャー州オールドベリー両サイトにおける新設計画の進展に併せて新たな従業員を補充するなど、両地点の事業本部を大幅に拡大していく計画を明らかにした。

両サイトに建設を提案しているUK―ABWRも今年1月、政府による4段階の包括的設計審査が第2段階に移行するなど、EDFエナジー社のヒンクリーポイントC計画に次ぐ同国の新設計画は18年の初号機着工を目指して順調に進展中だ。

ホライズン社の従業員数は現在、150名ほどだが、事業本部で400名程度の従業員を確保するために新規雇用を年間100名のペースで創出しているところ。2016年にも新たな事業本部の利用を開始する予定で、両サイトの作業が建設・運転段階に進めばこの数は数千人規模に膨らむ。具体的には建設作業のピーク時に6000名規模とした後、操業時には両サイトにそれぞれ1000名の従業員を置くとしている。

日立製作所とホライズン社は昨年12月、2018年までに初号機を完成させるウィルファ原発建設プロジェクトの重要な資金調達方法として、英国政府の債務保証スキームを適用することで同国財務省と合意、協力契約に調印した。

ホライズン社はまた同じ頃、同計画についてエンジニアリング・技術設計サービスの提供を受ける3年間の戦略的枠組契約を英国籍のAMEC社、アトキンズ社、キャベンディッシュ・ニュークリア社、およびジェイコブス・エンジニアリング・グループと締結。1次外注先となるこれら4社、およびそれぞれの供給チェーンと長期的なパートナーシップを構築していくことになった。


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