閉鎖炉の未使用燃料を売却 米デューク社

米国のデューク・エナジー・フロリダ(DEF)社は3月26日、昨年2月に同社が永久閉鎖したクリスタルリバー原子力発電所3号機(PWR、89.9万kW)で未使用となっていた燃料集合体の買い手を募集すると発表した。

対象者は連邦政府から許可を受けた商業用原子力発電所の事業者および核燃料製造業者で、6月末までの予定で提案要請を受け付ける。実際の売買手続きと輸送は、安全性を確保するため、連邦政府の厳しい規制の下で行うとしている。

売りに出されたのは2009年に仏アレバ社が設計・製造した76体の燃料集合体。同じ年に同炉で燃料交換と蒸気発生器(SG)の取り替えが計画された際、用意されたものと見られており、未照射のままだ。

同炉は取替用SGを通すために開けた格納容器開口部からコンクリート剥離が生じ、修理費が増大。最終的に閉鎖を余儀なくされたが、DEF社では売却益により州内の顧客が支払う料金の低減につなげたいとしている。


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