SGHWRの廃止措置で入札募集 英RSRL社

英国ドーセット州で閉鎖済みのウィンフリス研究センターの管理・廃止措置を担当するリサーチ・サイト・レストレーション社(RSRL)は3日、同センターで24年前に閉鎖された重水減速沸騰軽水冷却圧力管型炉(SGHWR)の廃止措置で、4000万〜6000万ポンド(約64億〜103億円)相当の入札を募集すると発表した。

ウィンフリスのSGHWRは日本の新型転換炉「ふげん」と同じ構造を持つ電気出力10万kWの原型炉で、1968年から1990年まで稼働。翌91年から、冷却塔の取り壊しや1次系および重水の抜き取りなどを始めとする第1段階の廃止措置作業が開始された。また、2005年からは大型機器・システムの撤去や廃棄物封入処理プラントの稼働を含む第2段階の作業に進んでいた。

今回、その次の段階としてRSRLは放射性の高い炉心部分を分割・撤去する作業を予定。ウィンフリス研究センターを2021年までに廃止措置の最終状態に移行させる重要プロジェクトの一部分として、同作業の入札を国内供給チェーンに呼びかけたもの。

契約期間は3〜4年程度で、落札企業は15年7月に決定する計画。RSRLは今月24日に入札要綱を供給業者に説明する会合を開催するとしている。


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