原子力問題多面的考察を 岡芳明・原子力委員会委員長

エネルギーや原子力の問題は、国家の独立も左右する重要な問題であり、好き嫌いで考えるのは誤りだ。国家としての独立性担保、雇用創出、産業競争力、地球温暖化問題、アジア地域の安定と繁栄、自由貿易圏拡大等、多面的な観点からの考察が必要である。

原子力に携わる者は、事故の痛切な教訓を生かす義務がある。産業界には自主的な安全性向上の取り組みで世界最高の安全性を、規制側には国民に対し世界最高の規制サービスを期待する。

現在日本の原子力界にかつてないほど「国際」がキーワードとなっている。国際競争力の向上は、原子力に限らず、日本再生のための日本全体の目標でもある。

原子力委員会は国民と相互理解を図りつつ原子力政策を企画し、実行していく。「頑張ろう『原子力』」を標語に、困難を乗り越えていこう。


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