700mm幅での旋回も可能 櫻壱號 緊急事態支援センターに導入

自動車や家電製品の先端機器プロトタイプの開発を行う日南は4月17日、日本原子力発電が美浜町に整備する緊急事態支援センターに、原子炉建屋内の狭あいな階段での走行や放射線計測などが可能な新型災害対応ロボットを導入することを発表した。

この新型ロボットは、千葉工業大学が独自に開発した災害用ロボット「櫻壱號」(さくらいちごう=写真)をベースとし、同センター内での試験運用から得られた成果・知見をもとに改良を加え、日南により製造された「原発対応版」で、原子炉建屋内の移動に伴う幅700mmの階段踊場での走行・旋回もできるほか、放射線や温度などを測定する様々なセンサー、4台のカメラを搭載しており、リアルタイムに現場の状況を監視できるのが特徴だ。また、約8時間の連続走行が可能で、高い防水機能を有するなど、耐久性にも優れている。

緊急事態支援センターは、原子力災害時に、事故が発生した電力会社に対し収束活動を支援する拠点として、電気事業連合会の号令により整備が進められているもので、遠隔操作が可能なロボット、無線重機、無人ヘリなどを備えることとしている。


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