相次ぎ協力強化を確認 英国、仏国と 安倍首相が欧州歴訪

欧州を歴訪した安倍首相は英国を訪問中の1日、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)での日英原子力協力イベントに出席した(=写真)。

安倍首相は挨拶で、放射性物質の輸送や原子力関連技術の移転、そして事故後の廃炉・除染や原子力安全・規制についてなど幅広い分野において日英原子力協力には長い歴史があることに言及し、民生用原子力協力に関する新たな枠組みについて合意しており、これに基づいて日英原子力年次対話を開催していることにも触れた。また、近年日立や東芝などの日本企業が英国内の原子力発電所建設に参画を決定したことについて、日本政府としてもインフラ輸出を積極的に支援したいとして、日英間原子力協力の進化・発展を期待するとした。

また5日訪問先の仏で安倍首相は、F.オランド大統領と首脳会談を行い、2013年6月発表の日仏共同声明ならびに2018年までの日仏間協力のためのロードマップ実施の進捗を確認した。日仏両国は原子力エネルギーに関する全ての分野における二国間協力を更に強化し、原子力エネルギーに関する日仏委員会を通じた対話を歓迎するとした。また、日仏および世界規模で最高水準の原子力安全を確保することが優先課題であることを再確認し、両国の規制当局間の協力強化、IAEAの原子力安全に関する行動計画に対する貢献の継続、当該規制当局が他国の規制当局から受け得る協力の要請に応えていく用意があることに言及した。


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