内陸部で20年までに原発完成へ 中国

中国核工業集団公司(CNNC)のウェブサイトによると、中国南東部・江西省の発展改革委員会は5日の記者会見で、2020年までに同省初の原子力発電所を稼働させる意向であることを明らかにした。

中国では水道行政を管轄する水利部が飲み水の汚染の可能性に懸念を抱いていることから、2012年10月に国務院常務委員会が「原子力発電安全計画」の中で、「15年までの第12次5か年計画期間中は内陸部の原発を着工しない」方針を表明。内陸部に位置する江西省では、彭澤で計画されていたウェスチングハウス社製AP1000・2基の建設計画が凍結されたままとなっている。

江西省エネルギー局の劉静副局長は中・長期電力開発計画に関し、1次エネルギー源を省外に依存する同省においてエネルギー問題は社会経済的発展上の大きな障害の1つだと指摘。このため電源開発は省内で最優先すべき事項であり、2020年までに主要電源としてクリーン石炭と原子力の発電設備建設を進める一方、再生可能エネルギーはこれを補完する重要電源に位置付けるとの考えを示している。


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