大飯3、4号機の運転差し止め 住民の請求認める

福井地方裁判所は21日、関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止め請求訴訟について、同社を相手取った住民らの訴えを認める判決を下した。この訴訟は、大飯3、4号機が2012年8月に営業運転を再開した後の同年9月に、耐震安全などに問題があるとして起こされたもの。今回の判決は独自の見解に基づき示されたが、菅官房長官は、同日の会見で、原子力規制委員会の専門的な判断に基づき、安全が確認された原子力発電所について再稼働させる現政府の方針に変わりないことを明言した。規制委の田中委員長も同日の会見で同3、4号機の審査を継続する考えを示した。

関西電力は同日、同社の主張に理解が得られず「誠に遺憾」とし、速やかに控訴し安全性を主張していく方針を示した。


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