20基目の紅沿河2が営業運転 中国

中国遼寧省の紅沿河原子力発電所2号機(PWR、110万kW)が13日付けで営業運転を開始した。

2008年3月に着工して以降、中国広核集団有限公司(CGN)は昨年11月に初めて同炉を国内送電網に接続。同日までにフル出力による試運転168時間という商業運開の条件を満たしたとしている。今月4日に福建省の寧徳2号機が同国19基目の商業炉として運開したのに続き、早くも20基目となった同炉により、中国の原子力発電設備容量は1800万kWを突破した。

同炉の設計は仏国のPWRをベースとする「CPR1000」で、広東・大亜湾や嶺澳原発の建設を通じてフラマトム社(現アレバ社)の技術を習得したCGNが国産化を推進。1期工事として合計4基を建設中の同原発全体で国産化率は80%に達したとしている。サイトではまた、後続の3号機がホット試験を完了、4号機でも機器の据え付け作業がピークを迎えた。

開発事業体である遼寧紅沿河核電有限公司には、CGNと中国電力投資集団公司(CPI)が45%ずつ出資しているほか、地元遼寧省の大連建設投資集団有限公司が10%参加。4基すべてが完成すれば、同省第二の都市である大連市では、大気汚染の主原因であるPM2.5のレベルを14.8%削減できると期待している。


お問い合わせは、政策・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで