サウジの原子力導入計画に協力 フィンランド

フィンランド放射線・原子力安全庁(STUK)はこのほど、サウジアラビアの原子力導入計画推進担当機関である「アブドラ国王原子力・再生可能エネルギー都市(KACARE)」に対し、放射線・原子力安全当局の設立等で協力することになったと発表した。

この複数年協力契約の実施計画と付随プロジェクトは4月23日と24日の両日、サウジの首都リヤドで開かれた両者の会合で承認され、開始が宣言された。国内の電力需要を満たす石油の代替電源、また持続可能性の高い電源として2032年までに16基・約1800万kWの原子力設備開発を目指すサウジにとって、初めての具体的なステップになるとSTUKは説明。KACAREの戦略的パートナーとしてサウジの規制当局設立に必要なインフラの整備に力を貸していくと明言した。

具体的にSTUKは、高い安全基準の遵守と透明性に配慮した規制当局の設置に加え、安全規制と監視機能の構築に資する活動の特定と実施に必要な専門的技術と知見を提供予定。また、規制に関わる人材の養成プログラムや登用手続きに関しても支援を行うとしている。


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