規制委、凍土壁本格着工を容認 地盤影響等を検討

原子力規制委員会の福島第一発電所に関する評価検討会は26日、汚染水の増加を抑制するために計画している凍土方式遮水壁で、東京電力に示した質問事項について同社より説明を受けた。東京電力と施工に当たる鹿島建設は、凍土壁造成後の地下水流動予測や、地盤影響評価などを説明した。地下水流動予測については、建屋流入量が無対策では計400立方m/日、造成後は160立方m/日に、また、海域への流出量も無対策では290立方m/日、造成後は100立方m/日に低減するといった解析結果をあげ、施工の効果を示した。また、地盤影響評価では、建屋基礎地盤の沈下量評価と基礎地盤の支持力を説明し、十分な安全性を有するなどとしている。規制側は、「安全性に影響を及ぼすことがなければ工事を妨げるものではない」との見解を示した。凍土壁は、6月メドに本格着工の予定。


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