州が原因箇所の封鎖を命令 米 TRU処分場の放射線漏れ

軍用・超ウラン元素(TRU)雑固体廃棄物の深地層処分場(WIPP)が立地する米ニューメキシコ州の環境局(NMED)は20日、所有者である米エネルギー省(DOE)、および管理操業を受け持つニュークリア・ウェイスト・パートナーシップ(NWP)社に対し、今年2月の放射線漏れの原因箇所と特定された地下655mの区画を封鎖するよう指示する行政命令を公布した。原因物質と推定される硝酸塩含有廃棄物のコンテナを早急に隔離することを要求したもので、施設の安全性が確証されるまでWIPPの操業再開を許さない方針だ。

DOEは今月2日、TRU廃棄物パッケージに未処理の硝酸塩が含まれる可能性に言及した報告書をNMEDに提出。その時点で可能性の高い放射線漏れの原因として、パッケージ中の硝酸塩とセルロース物質による熱化学反応だとする専門家の結論を明示した。環境フィルター中のサンプルと同比率のアメリシウムとプルトニウムを含む硝酸塩廃棄物のコンテナは第7区画・第7室に貯蔵されており、その中にはロスアラモス国立研究所(LANL)からのコンテナが含まれていた。

また、15日の再入場時に撮影した写真により、LANLから搬入された疑わしいコンテナ2個のうち1個が破損していたことが判明。蓋が外れるとともに周辺部分が熱損傷を受けていたことから、DOEは同コンテナ中の硝酸塩廃棄物と、水分吸収剤として使われていた有機砂(猫用トイレの砂と同成分のセルロース)が化学反応の原因になった可能性が高いとしている。

これを受けてNMEDは、WIPP地下施設内にある有害な硝酸塩廃棄物の貯蔵・処分・取り扱いにより、人々の健康および環境が差し迫った危険にさらされていると判断。まず、LANL内に残存する硝酸塩廃棄物コンテナの隔離計画を21日までに提出することを19日付けの行政命令でLANLとDOEに指示した。

そして、その翌日の行政命令ではNWPとDOEに対し、同様のコンテナが313個貯蔵されている地下施設の第6区画、および55個が残る第7区画・第7室を早急に隔離封鎖する詳細な計画を30日までに提出するよう要求したもの。


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