総務省・女性研究者の実態調査 全体の割合、過去最高更新

総務省がこのほど発表した日本の女性研究者の実態に関する調査結果によると、13年3月末現在、日本の女性研究者数は、12万7800人、研究者全体に占める割合は14.4%で、いずれも過去最高を更新した。

女性研究者の割合を組織別にみると、最も多いのは大学等の25.0%で、次いで、非営利団体・公的機関の15.4%、企業の8.0%となっている。大学等について、03〜15年の間の増減率で、女性が男性を上回っている分野は、「材料」(女性235%増、男性32%増)、「機械・船舶」(女性119%増、男性7%減)、「林産」(女性88%増、男性26%減)、「農業経済」(女性92%増、男性7%減)、「原子力」(女性89%増、男性8%減)などがある。

また、13年3月末現在、専門分野別で女性研究者の割合は、「看護」が最も高く90.2%、次いで「家政」(81.9%)、「心理学」(42.6%)などとなっている。一方、女性研究者の割合が低い分野は、「航空」が最低で2.9%、次いで、「機械・船舶」(5.2%)、「電気・通信」(6.9%)、「応用理学」(7.4%)、「数学」(7.6%)、「物理」(7.8%)、「原子力」(8.6%)、「材料」(9.2%)などとなった。ちなみに、「医学」は25.0%で大学等全体の平均レベル、「その他の保健」(保健衛生学、医療工学、栄養学など)は31.3%だった。


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