アトムエキスポ2014が開幕 ロシア

ロシアの原子力総合企業ロスアトム社が主催する原子力国際フォーラム「アトムエキスポ2014」が9日から3日間の日程でモスクワで開幕した。原子力産業の発展に係わる最も喫緊の課題について国際的な議論の場を提供する催しで、31か国の110社から1800名が参加。ロシア内外の原子力企業の広範な展示会も併設された。

今年で6回目を数えるアトムエキスポの全体会議テーマは「原子力産業=エネルギー安定性のファクター」。経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)のL.エチャバリ事務局長をモデレータに、日本原子力産業協会の服部拓也理事長(=写真)や国際原子力機関(IAEA)のA.ビチコフ事務局次長、仏アレバ社のL.ウルセル社長兼CEO、世界原子力協会(WNA)のA.リーシング事務局長といった世界の原子力産業界を代表する蒼々たるメンバーが講演者を務めた。

ロスアトム社によると、全体会議では毎回、参加者の意見投票を場内で実施。2030年までに原子力が世界のエネルギーバランスに占める割合について60.7%が増加すると答えた一方、30.8%は「変わらない」との見解だったことから、原子力開発に対する専門コミュニティの支持の高さが伺い知れるとした。また、原発新設を検討中の顧客が最も惹き付けられるであろう点については、大多数の58.8%が発電原価と答えるなど、今回会合の主要トピックを下支えする結果になったとしている。


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