陽江と昌江の作業が進展 中国

中国核建集団公司(CNECC)は10日、広東省陽江原子力発電所サイトで4号機(PWR、108万kW)のドーム屋根を、日程より6日前倒しの9日付けで原子炉建屋に据え付けたと発表した(=写真上)。これにより、同炉の建設作業は土木建築段階を終え、様々な機器の据え付け段階に正式に移行。2017年の完成を目指して作業を続けることになる。

2008年に国務院から合計6基の原子炉建設が承認された同サイトでは、今年3月に1号機が営業運転を開始した。後続の2〜6号機が現在建設中となっており、いずれも仏国の技術を元に中国広核集団有限公司(CGN)が自主開発した「CPR1000」、もしくはその改良型。5、6号機ではさらに第3世代の安全技術特性を有する「ACPR1000」として本格的な建設作業が昨年開始されている。

CNECCはまた、11日に海南省昌江原子力発電所サイトで2号機の圧力容器据え付け作業が完了したと発表した(=写真下)。

昨年8月に1号機で同じ作業を行った経験を詳細に分析した上で、5日の午前10時半から重さ250トン、長さ10mの圧力容器を吊り上げて支持リング上に収めたと説明。日程通り順調に進めば、中国南端の海南島で年内にも1号機、その1年後には2号機が完成すると見られている。

どちらも出力65万kWのPWRで、中国核工業集団公司(CNNC)が自主開発した「CP」設計になる予定。建設費はCNNCと華能集団公司が51対49の割合で出資している。


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